医学連が今年度前期に行った、学費問題に対してのアンケート結果をまとめました!
回答にご協力いただいた全国の医学生の皆様、ありがとうございました!!
この調査では、医学生の置かれている経済状況をつかみ、支援が必要な部分が見えてきました。
医学連では、毎年度末に文科省と懇談を行って、学生の生活支援を求めていますが、近年では学費に関しての要請を力強く行えていませんでした。
この調査を受けて今年度は、学費についての踏み込んだ活動方針を検討していきたいと思います!
以下は、集計結果となっております!
是非ご覧ください!
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FREEアンケート医学生 集計結果
医学連は、高等教育無償化プロジェクトFREEの行う全国学生アンケート調査に協力し、医学生の学費など経済面に関するデータを得た。4月~7月まで実施、計816件の回答を得た。
データはこちら(PDF形式)。
〇考察
集計したデータのうち特徴的だったものを以下に集計しました。
- 収入の高い層が多いものの、1割の学生が授業料減免を受けている状況にある。
- 大学選択に当たって学費を判断基準とした学生は約78%になる。
- 将来の進路を考えるうえで、学費や奨学金返済を気にした学生は、約36%だった。
- 経済的理由から諦めているもの(複数回答)で20%を超えたものは、服・おしゃれ(31.8% )、旅行(30.2 %)、食費(24.8)、飲み会・付き合い(24.8 %)、趣味(20.2 %)だった。
- アルバイトの学生が負担になっているもの(複数回答)として、学習時間が削られる(48.9 %)、睡眠時間が削られる(32.4 %)などがあげられている。
<自由記述>
医学生の声として自由記述に見られたものを抜粋します。
【学生生活について】学生生活についてチェックしてきた項目に関連して、自分や知り合いで困ったことがあれば教えてください。
- 学費によって好きな勉強を一部諦めているし、なにより精神的に余裕がなくて不安感に襲われてしまう。
- 再受験や編入で入学した友人・知人は奨学金とバイト代で学費・生活費をまかなっている人が多く、就職先が奨学金の種類によっては制限されている人もいる。
- 学年が上がるにつれて、国家試験の対策のためのお金が増えてくる一方、実習のために時間の余裕がなくなり、かつ試験勉強時間を増やす必要があり、バイトの時間を削らなければいけなくなったため奨学金を増額せざるを得なかった。
- 高等教育無償化という甘い言葉に乗せられて税金は上がるし有利子返還義務つきで実際のところ負担が重くなった/奨学金という名の進学ローンの返済で身を滅ぼす人が多すぎる。
- 国試をうけるために15万+教材費やネット講座第が20万くらいかかっていて、予想外の出費に苦しんでいる。買うのをあきらめた教科書もある。以前交際していた人の親に奨学金をもらっていることを知られ、奨学金をもらっている人と付き合うなと反対された。交際をやめるきっかけになった。
【将来について】自分や知り合いで、進路を考えるにあたって困っていることがあれば教えてください
- 本当は大学院に進学したいのに、大学時代に奨学金を多く借りていたため、大学院でも奨学金を借りることに不安があった。そのためやむを得ず就職の道を選んだ。
- 現在日本支援機構から奨学金を借りており、返済しなければならないため、大学院進学、妊娠・出産をあきらめつつある。
- 留学をするのも視野に入れているが金銭面的な所も考慮すると難しい。
- 育休中の妻と子供の家庭があり、当面収入が奨学金しかないため、生活がかなり厳しいと言っている友人がいます。
医学生FREEアンケート考察