この度、医学連では、医学生の声を届ける!と題して、コロナ時代における医学生の実態を可視化すべく全国アンケート調査を行いました。全国31の大学から1000名を超える医学生の回答があり、医学生が何を不安に感じ、学生生活のどこに改善を望んでいるのか、生の声を集めることができました。
このアンケートで、アルバイトをしている2/3の学生の収入が減少していること、特に低学年で学修到達度の自己評価がコロナ以前より低下していること、約6割の学生が「コロナによって精神状況が悪くなった」、「人との繋がりに不安がある」と答えたことなど、様々な影響が明らかになりました。
また、社会に対してバッシングではなく思いやり・支援を求める声や、講義や実習がなくなってこのまま医師になるのが不安という声、厳しい状況に置かれながらも学びやすい形を模索する報告など、数字では表せない、医学生の「よりよく学びたい想い」が見えてくるアンケート結果となっています。
ぜひ医学部に関わるたくさんの方にこのアンケートを見ていただけたらとと思います。
そしてなにより後期・来年度以降の医学生生活を今よりも充実したものにできるよう、医学生自身が自分たちの状況を的確に把握して、まわりの友達と・大学の先生や職員と・病院関係者と・各自治体や国と、様々なレベルで議論を発展させてほしいと考えています。
本アンケートは3回構成となっており、医学生の状況を継続的に確認し、その都度形にしていく形式となっています。次回以降のアンケートでは内容を更にブラッシュアップしたものにする予定ですので、学生の皆さんはぜひご協力をよろしくお願いします。
医学生がより充実した環境で学習できることは、将来の患者さんにとって欠かせないことです。時々刻々と変化する不安定な状況の中ではありますが、手を取り合ってよりよい社会を目指していきましょう。
医学生の声を届ける!コロナ時代の意識と生活の実態調査<第1回>分析速報
・回答期間 2020年8月10日~9月30日
・有効回答数 1143件
・調査方法 グーグルフォームを用いたインターネット回答
・調査内容 経済状況、学修環境(一般教養・基礎科目、臨床医学、臨床実習)、就職活動、学内の課外活動・人とのつながり、大学との関係・学生の精神的な状況、医学生の「声」など
・報告書 分析速報18ページ:第1回分析速報
別紙資料17ページ:第1回分析速報-別紙資料
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