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医学連の詳しい説明

卒後研修改善はじめ、多彩な要求を実現してきました。

例えば、卒後研修改善の取り組みは・・・

 2004年度卒後研修必修化が迫り、いよいよ各界の議論も高まってきています。が、そのなかで研修の過酷な実態が浮きぼりになり、「身も心もボロボロの研修医に診てもらいたいか?」「こんな研修では国民に責任もった質の高い医療を提供できない」と社会的な世論も巻き起こっています。その一つのきっかけとなったのが、医学連が研修医・指導医に行ったアンケートで明らかになった「研修医の8割が単独診療を経験し、うち9割が不安を訴えている」という事実でありました。今まさに研修医の身分保障から、教育の保障や研修先の自由などが求められています。近年では新聞記者、医師会、大学教官らと共にシンポジウムを開催したり、全国一斉の改善署名、ビデオ学習会を精力的に行っています。今後ともその実態と課題を明らかにするとともに、よりよい研修を求めていきましょう。

大手新聞(読売、朝日等)で報じられる医学連の研修医・指導医アンケートの結果。卒後研修の貧困な状況が浮き彫りになりました。

医学生の声・想いに基づいて、多彩な要求を実現してきました
その他、医師養成に欠かせない医学教育改善、施設改善等にも積極的に取りくんでいます。

医学連は、医学生の学び交流する場「全国医学生ゼミナール(医ゼミ)」を責任もって応援していきます。

 近年は「医師像を真剣に考える場所がない」というのが医学生の実情のようです。医学生の「学び成長したい」という想いに応え、一つの要求実現として自治組織が取り組むのは非常に大切です。もう一方で、「医ゼミで明らかになった社会的課題を積極的に解決していく学生組織」、「医ゼミ開催校の負担軽減」と「企画を高めるための年間を通じた取り組み」の必要性も高まり、1986年の愛媛医ゼミのときに医学連が結成されました。ですから医学連が責任もって医ゼミ現地実行委員会とスクラムを組み、医ゼミにおける「私たちの学び」を責任もって応援していきます。

 各界の著名人による学習企画を数多く開催してきました!
ノンフィクション作家柳田邦男氏を講師に21世紀に求められる医療・医師像を考えました。19期医学連全国大会(2002年3月17日)にて。
長崎大学名誉教授・日赤長崎原爆病院名誉院長
朝長万左男先生、群星沖縄臨床研修センター長
徳田安春先生を講師に、医療者の役割とはなにか考えました。第35回医学連定期全国大会にて。(2018年3月17日)
様々なシンポジウムを開催し、各界の方々の幅広い参加と共感を得ています。2018年に行われた第62回全国医学生ゼミナールin弘前では「医師の労働」をテーマに、医師ユニオンの植山直人先生、東京過労死を考える家族の会の中原のり子さん、PA()を取りいれ、業務負担の軽減を図っているやまと診療所の安井佑先生をシンポジストとしてお招きしました。多面的に労働を考えることのできるシンポジウムとなりました。

医ゼミホームページ http://www.izemi.com/

写真は2019年1月20日医ゼミ全国準備委員会での記念撮影。全国の皆さんの参加を呼びかけます!

医学連結成当初から卒後研修改善を訴え、多彩に活動してきました。

卒後研修改革を動かした医学生の力

調査
テレビ(NHK、日本テレビ、テレビ朝日出演)・新聞
漫画「ブラックジャックによろしく(講談社)」に研修医の実態告発が大反響

医学連はアンケート調査に基づき「研修医の単独診療」「過酷な労働条件」などの現行研修の問題を指摘してきました。 2001年の調査は大手紙、漫画・ドラマ、報道番組で引用され、世論を大きく変える役割を果たしました。

実態をふまえ 改善点の解明にも努めてきました。

交渉

医学生唯一の全国組織として政府・国会に働きかけてきました

医学連は医学生の代表として政府や国会に直接働きかけて医学生の声を国に届けてきました。厚生労働省との交渉は過去10年で15回にのぼります。過去2回、医学生による署名の国会採択を実現し、研修予算増額を勝ち取ることができました。

医学・医療関係者との懇談も進め、協力の輪を広げています

  • 臨床研修検討部会委員
  • 臨床研修ワーキンググループ委員
  • 日本医師会理事
  • 医学教育学会会長
など様々な方々と懇談してきました。

医学連の取り組みと実績

 医学連は医学生の要求にもとづいて、日々活動しています。このページでは、医学連の取り組みの中で、主だったものを紹介します。

1.2003年春に取り組んだ署名が、国会で採択されました。

 2003年5月から全国の医学生を対象に「医師の卒後臨床研修に対する国の十分な予算措置を求める緊急請願署名」に取り組んできました。そして、なんとこの署名が7月28日の衆議院厚生労働委員会で「採択」されるという画期的な成果を上げることができました。

 これにあわせて、厚生労働省は8月、2004年度予算の概算要求で研修医の処遇改善や指導体制を拡充するための補助金として、約212億円を要求することを決めました。また、国立大学病院・国立病院に関しても文部科学省が約141億円の概算要求を提出しています。卒後研修の抜本的な改善に向けて歴史的な一歩を踏み出しました。

2.鳥取大学内サークル棟の改善要求に応えました。

 2000年度の文部省交渉において、鳥取大学のサークル棟がぼろぼろな状態であることを具体的に指摘したところ、「改善の緊急性が認められる」という一致が取れました。その後、すぐさま改善の措置が取られ、今では改修されたサークル棟になりました。

 このように、大幅な予算が必要なことも医学連を通じて要望を出すことで実現することが出来ます。

3.新専門医制度機構と懇談を行いました。

 2016年8月18日に日本専門医機構(以下、機構)と懇談を行いました。医学連からは委員長を含む中央執行委員5名が参加し、日本専門医機構からは吉村博邦理事長(当時)と山下英俊副知事長(当時)にご参加いただきました。

 懇談では、医学連が2015年12月に実施したアンケート「新専門医制度に対する医学生の意識調査アンケート」の結果を中心に伝え、7月に大阪市立大学で開催された医学教育学会での発表や、8月に群馬大学で開催された医ゼミでの医学連分科会で集められた医学生や一般市民の意見をまとめた要望書を提出しました。

 機構の吉村理事長(当時)、山下副理事長(当時)からは、「機構は国民に対する制度の説明責任を果たしていかなければならない。」「各学会が積み重ねてきた歴史を利用しつつ制度を進めていこうと思う。」「学生がどんな医師になりたいかが第一。その上で研修先を考えるべき。」といった意見をいただきました。

4.新専門医制度シンポジウムを開催しました。

 2016年11月28日に、新専門医制度に対して様々な立場の人が抱えている不安の声を明らかにし、より良い制度運用のためにそれぞれの立場から行動提起することを目的としてシンポジウムを開催しました。このシンポジウムは前項に挙げました新専門医機構との懇談をきっかけに可能となった企画であり、日本専門医機構理事長(当時)吉村博邦先生、日本医師会常任理事(当時)石川広己先生、相馬中央病院森田知宏先生をシンポジストにお呼びしました。

 参加者からは「専門医をとることのメリットはあるのか」「説明不足な点が多いように感じる。学生への説明責任は誰が持つのか」「患者からの理解が得られないままに新専門医制度が施行されて本当に患者のためになるのだろうか」といった質問や懸念が挙げられました。

 医学生が主体的に自分が将来担う医療について考えるきっかけとなるシンポジウムになりました。

5.医学教育評価機構(JACME)の奈良信雄先生と懇談を行いました。

 2018年3月12日に、日本医学教育評価機構(JACME)の常勤理事である奈良先生と懇談を行いました。JACMEとは国際基準に基づいてわが国の全医学部を対象に医学教育分野別評価を実施している組織です。

 先生は、実地調査において医学生が各医学部のカリキュラム立案・運営・評価にどのように参画しているかを確認し、医学生と面接を行っておられます。面接で得た医学生の声をどのように医学教育に反映すればよいのか常に考えているそうです。また先生は、受けた医学教育が現場で役に立っているかという点を調査することも重要であると考えています。そのために、教職員や医師にも医学教育の改革の必要性や意義を周知し理解を得た上で、研修医にも調査を実施しているそうです。

 先生は近年全国的に進む医学教育改革に対し、医学生が積極的に関わることが重要だと考えておられます。

 懇談の中では、「医学生が医学教育に参画できる場で、形骸化が起きず中身を伴ったようなカリキュラムの作成に関わることが重要。」ということを医学連と先生との間で一致させることが出来ました。今後も自治会のナショナルセンターの役割を果たす医学連と、JACMEとの間で、協力していける関係性を築いていきたいと思います。

6.医学連ブックレットを作成しました。

 2018年春、医学連では新入生向けにブックレットを作成しました。

 新入生の皆さんは、高校までは『生徒』と呼ばれ、受け身で勉強することが多かったかもしれませんが、大学では『学生』となり、より主体的に地震が学ぶ環境や、より良い医師になるための医学教育を自分たちで作っていく、医学教育へ参画していく立場になります。ブックレットには、そんな新入生の皆さんが飛び込んでいく医学部の現状や、私たち医学生に期待を寄せてくださっている先生方のメッセージ、そしてより良い大学生活を実現するために活動している「医学部学生自治会」の取り組みや先輩からのメッセージをまとめました。この中には『学生』として主体的に医学教育へ参画していくためのヒントがたくさん詰まっています。

 新入生のみならず、自治活動に興味のある方、今まさに自治活動をしている方が読んでも面白く、参考になる要素がたくさん詰まった1冊になっていると思いますので、興味がある方はぜひ

 info@igakuren.jpまでご連絡ください

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