医学連は、7月12日(日)にオンライン企画として「コロナ禍学生リレートーク」を開催しました。
全体で62名(全国27大学の医学生・看護学生、メディア・現役医師など学生以外11名)にご参加いただき、大変盛況に終えることができました。企画では、1〜6年生までの各学年ごとに数名ずつ発言がなされ、それぞれの学年においてコロナ禍で被っている影響や大学側の対応策について、学生側の取り組みについて語ってくれました。参加者の中から、23名の学生が発言を行い、各大学での学生が抱える問題点を、一つ一つ非常に率直な言葉で語っていただきました。
学年ごとの特徴としては、1年生は特に同級生・上級生とのつながりが非常に少なく入学からこれまで寂しい思いをしていること、2年生は解剖実習を中心とした基礎実習に大きな影響が出ていること、3-4年生はオンライン講義や試験で学生への配慮が足りていないことや新歓についての取り組み、5年生は臨床実習ができない影響や再開するために工夫していること、6年生は移動制限によってマッチング試験への不安が大きいこと、などが紹介されました。また、全体を通しては、アルバイトなどの制限を受けたために「学生への支援金や学費減免を求めたい」という声や「学生の声を大学に届ける学生自治会をつくりたい」といった発言もあり、今後も活動を継続していく決意が語られました。この企画では、様々な問題点を学生の生の声で語ってもらったことで、学生の「困っている」を可視化することができました。また、異なる大学や学年でもお互いの状況を知り、共通点から問題意識を共有することで、まさに学年ごとにバトンをつないだ“リレー”となったと思います。
これらの問題提起を受けて、医学連としても全国の医学生の声を丁寧に拾い上げ、早急かつ継続的に取り組んでいく必要性を感じました。また、今回は自治会活動であるかどうかにかかわらず個人で声を上げる機会としての企画設計を行い、自治会関係者以外の方にもたくさんご参加いただきました。これを通して、ちょっと気になる他大学の状況も聞ける、気軽な交流の機会になったかと思います。自治会活動のみならず、こうした医学生の交流の場となるプラットフォームは必要であり、今後もこうした企画を行ってたくさんの医学生の皆さんに広げていきたいです!
↓企画の様子(写真は加工してあります)