全日本医学生自治会連合(以下、医学連)は、全国の医学生にアンケート調査を行い、50大学2,138人(2月1日時点)の医学生から入試不正に関する意見を集めました。
昨年8月に、東京医科大学が医学部医学科の一般入試で女性受験者の得点を一律に減点していたことが明らかになりました。その後も、複数の大学で女性や浪人生の扱いが不利になるような入試不正が行われていたことが、文部科学省によって報告されました。
これを受けて、医学連では2018年11月から全国の医学生に対して、今回の入試不正問題についてのアンケート調査を行い、入試不正問題に対する意見のほか、医学部入試における面接の実態を得ることができました。回収期限は2019年3月末ですが、現段階での中間報告を作成し、医学連ウェブサイトにて公表するに至りました。
今回の入試不正は、性別や年齢によって医学部受験生が不公正に選抜されていたという、きわめて社会性の高い問題です。一連の件について現役医師を対象にしたアンケート調査は各所で行われていますが、受験を経験した医学生を対象に施行したアンケートは初めてです。今の医学生が入試不正問題を受けてどのように感じているのか、また実際に医学部入試の面接でどのような質問を受けたのかといった事例を明らかにすることは、広く国民に議論を呼び起こすきっかけとなるのではないかと考えております。
また、このような不正入試が医学部で実施された背景として、医療業界の過重労働の問題があると推察されますが、今の医学生の7割近くが自身の将来の働き方に不安を抱いているということも判明しました。この点についても社会に広く知っていただくことは、医師の労働環境の改善、ひいてはこのような医学部入試不正の撲滅や、国民が安心して医療を受けられることにつながるのではないかと考えております。
本調査結果の発表について、記者会見を開催いたします。場所と日時は以下の通りです。
・場所 厚生労働省 会見室
・日時 2019年3月12日(火) 午後13時~
【お問い合わせ先】
全日本医学生自治会連合
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