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ゆめの

小寒い風が吹き、春の日差しが暖かく顔を照らす今日この頃。

冬が終わり、また新しい年の始まりを予感させます。

 

日頃の疲れを癒すかのような新幹線の床に響く低い走行音と、夜へと徐々に移ろいゆく周りの景色が、

昨今の遊び疲れを伴った私の身体を優しく包み込み、瞼は気付くと狭まっていきます。

 

人々が賑やかに集い、交流し、久々の再会と新たな出会いを喜んだ夢の島を去り、帰途に着いておりますが、

空虚感とも満足感とも取れる感情が心の中に残ります。

 

そして、そんな今日、私は医学連を卒業しました。

 

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感染症の恐ろしさを改めて実感して早3年。

当初は全く考えもしなかった活動制約を強いられ、私たちの距離は物理的にも、それよりもさらに精神的にも遠く遠く離れてしまいました。

 

普段の生活が540度変わり、その時から医学連としても苦労の日々が続きました。

 

ほぼ毎月東京にて行われていた会議や、全国各地で行われていた企画はもちろん行うことができず、

役員もそれぞれの背丈も知らない状態で、画面越しにコミュニケーションを取らざるを得ない状況になり、

モチベーションの維持が難しかったと思います。

 

それでも、この運動を絶やすまいと、各々尽力をしてくれました。

 

この3年間は創意工夫の連発であり、

また一方で、これまで先輩方が大事に守ってきたものを、いかに踏襲していくか、

常に考え続ける日々でした。

 

そしてその度に、ここまで積み重ねられてきたものの重みや、

それを繋ごうとする人々への感謝を知るのでした。

 

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私がここまで活動できたのは、

諸先輩方の教えのおかげであり、

同輩たちという居場所のおかげであり、

後輩たちの支えのおかげであり、

 

また、その根底には人々の絶えぬ願いがあったからで、

己から発せられた気力というものは、それらに比べたら限りなく微かなもので。

 

一方で、その灯火がなければこのような活動を始めるにも至らなかったわけで。

 

この今というものは、やはり数々のきせきの積み重ねであるということなのでしょう。

 

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この季節というものは、別れの季節でもあり、出会いの季節でもあります。

花粉症もちには辛い季節でもあります。

 

私の心の中の灯火を、優しく包み込み、

でも絶えぬよう時には外界にさらし、

ここまで大きな炎にまでしていただいた諸先輩方のようには到底なれる気はしないですが、

 

それでも私なりに、夢の島に撒かれていた種に、少しですが水を与えてきたつもりです。

 

ここからいくつのものが成長してくれるかは誰にもわかりませんが、

今からでもその見えぬ未来の姿を想像し、希望と期待が限りなく膨らんでいきます。

 

その成長の過程を間近で見守ることのできないことが途轍もなく悔しく思われますが、

私の目に映ることのないところであったとしても、もし何か少しでも変化があれば儲け物であると思われます。

 

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私のようなものを認め、受け入れ、成長させてくれたこの場所を去ることは、

これからの人生での拠り所がなくなるかのように不安にも思われますが、

 

きっと心の中には、いつまでも頼れる場所で居てくれると信じています。

私から逆に返せたものは何もないかもしれませんが、それですらも赦してくれる場所であるのです。

 

これからも皆さんの拠り所となれる場所として居続けてくれることを願います。

 

そして、これからのさらなる発展を願い、また、あらゆる人々に対しての限りない感謝を伝えつつ、

この随筆と呼ぶには甚だ烏滸がましい文章を終わりにしようと思います。

 

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

そして、いつかまた、お会いできると良いですね。

 

 

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