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第40回医学連大会 準備9日目

みなさん!こんにちは!

本日ブログを担当する役員Kです。

本日 (3/13) は何の日でしょうか?

そうです!サンドイッチの日らしいですよ!

というわけで、皆さんも今日のご飯はサンドイッチですね!みんなで楽しみましょう!!

 

さて、今日は、医学連事務所で役員が10人ほど集まって作業をしています!

今日は厚労省の省庁交渉をする予定です!

私たち医学生に関する制度だけではなく、将来医師として働く時に関係のある制度について、より良い制度への改善をお願いし、医学生の生の声を社会に届けたいと思います!

 

今期、私は3校の大学へ自治会懇談に行かせていただきました!

懇談を通して、その大学の工夫や特色を知れたので、勉強になりました。

私は、今日一時的に東京の事務所を離れて大学の方へ戻るので、一息つきたいなぁ…って心の中で思っています!

 

今日から、最後に抱負を書いていくことになったらしいので、書きたいと思います!

私は1年生で、役員になってから8ヶ月しか経っていないので、まだまだ未熟ですが、様々な分野に関わって、これから尊敬する先輩方に追いつけるように、頑張っていきたいです!

皆様、今後ともよろしくお願いいたします!

第40回医学連大会 準備8日目

皆さん、こんにちは。4年生の医学連書記局員Nです。

今日は医学連大会準備期間8日目、3月12日(日)です。役員や書記局員が全国から10人集まって、準備を進めています。世間ではワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンが3連勝!チェコ戦では不調だった4番・村上に待望のヒットが出て、みんな一安心といったところですね。

今日から今期の役員がブログを毎日(?)更新していこうと思います。

 

初日の今日は、ここでおすすめの映画を2つほど紹介します。

 

  • Interstellar /インターステラー (2014)

気候異常で作物が育たなくなり食糧危機に陥る地球で、妻を失い、父と子ども2人と暮らす元NASAのパイロットのクーパー。そんな彼が愛する子どもと人類の未来を守るため、地球以外に人間が生存可能な天体を見つけるプロジェクトへ参加することに。でもそれは同時に家族との永遠の別れでもある…。人類の運命はどうなるのか。愛娘に小さい頃から現われる霊的現象の真相は。正統派SFの世界観のなかで家族愛が描かれる本作品は、涙無しには見られないクリストファー・ノーラン監督の傑作です。

 

ノーラン監督は様々な作品を通じて、直線的で順行性に等間隔に刻まれる「一般的な」時間というもの描かず、時間を伸縮させたり、逆行させたりすることで人間存在のリアリズムを描き出しています。そんなノーラン監督の衝撃的な処女作がこちら。

 

  • Memento /メメント(2000)

ある夜、何者かに襲われ、頭部外傷を負ったレナードは前向性健忘症になってしまう。過去の記憶はあっても、現在から10分間の記憶が消えてしまう彼は、チェキの写真とメモの記録を頼りに妻を殺した犯人を探し始めるが…。本作品は彼の写真とメモに残された断片的な出来事の記録のようにシーンが入れ替わる大胆な構成で描かれます。「記憶か記録か」過去の事実を知るために人間にとって頼るべきなのはどちらなのか。すべてを理解したとき、背筋が凍り付く恐ろしい事実が浮かび上がります。

 

以上がおすすめの作品です。いずれも何回観てもそのつど新しい発見がある名作です。是非ご覧下さい。

【新春!】副委員長対談

 ブログをご覧の皆さん、あけましておめでとうございます!!

 今年も医学連の活動をどうぞよろしくお願い致します!

 申し遅れました、私、今回のブログを担当しています、医学連役員Tです!今年度のブログでは、これまでに委員長・書記長にインタビューを行ってきました。今回は、2021年最初のブログということで、37期中執の副委員長2名に新春対談を行ってもらいました。(2021年1月5日に収録)

 ご登場いただいているのは、(ペンネーム)

  りんご医学生(東北地方の大学5年、副委員長)

  こんにゃく医学生(関東地方の大学4年、副委員長) 

 のお二人です!

 

 ~~新春対談~~

りんご:2021年あけましておめでとうございます。

こんにゃく:あけましておめでとうございます。

りんご:僕は今年、年男で、丑年なんですよ!

 

2020年を振り返って

コロナの影響で気づいたこと

りんご:さて、さっそく、2020年を振り返ってお話ししていこうと思います。

こんにゃく:2020年振り返って、やっぱりコロナの影響が医学連、大学の中など、いろんなところで大きかったなと思います。国全体、世界的にも大変なことでしたから。2020年最初の3ヶ月ぐらいはずっと家で過ごしていまして、学校に行っていればこんなに家に居たことがこれまでなかったですよね。こんなに家にいて、ずっと居れるんだなと言うのに気づきました。

りんご:意外とやることあったり趣味があったりしますよね。

こんにゃく:できないことも多いけど、ご飯を作ったり、自分の部屋の環境をしっかり整えるようになりましたね。今や自分の部屋は勉強だけではなく、オンラインでの授業や企画などいろんなことに使うようになり、部屋の掃除をしたり、椅子も座り心地を良くしていきたいと思うようになりました。

りんご:大事だね。

こんにゃくりんごさんはどうですか?

りんご:実習生というのもあって、夏からは普通に実習に行くことが多かったです。コロナの影響の中でも明らかに感じることは、患者さんの協力があって初めて実習はできるということ。医学生として実習させてもらうためには、感染を考えた上でマスク・フェイスシールドをして実施しています。でも、これはコロナの前からあったことで、院内感染を起こさないために手指消毒・手洗いを徹底する。コロナでそういった感染対策のポイントが、見やすくなったと感じていました。

こんにゃく:大学病院での診療は「教育」という観点もありますからね。患者さんにも医学教育の一員として協力してもらうことがありますよね。

りんご:患者さんに「問診していいですか」と許可をいただいてから始まる実習もあるので、患者さんとの信頼関係がとても重要だなと思いました。

 

オンラインへの対応

りんご:医学連の話をしていきますと、これまでは月に一度、東京で会って会議をしていましたが、それができない中でも活動続けていること自体がすごいなと思っています。

こんにゃく:それはそうですね。医学連は全国各地から人が集まるので、各地からの移動ができないと活動が難しいと思いましたが、続けられていてすごいですよね。昨年度からだと考えられなかったです。3月の中執会議で初めてのオンライン会議を行いました。

りんご:最初は違和感しかなかったよね。

こんにゃく:今となっては、zoomで会議するのが通常運転になってきましたね。zoomも最初は「話し合いはできないんじゃないか」という抵抗はすごくありました。しかし、対面より難しいところあるものの、zoomでも結構話していけます。人間こんなにも考え方とか変わるんだなーと思いました。

りんご:今回のことで、オンラインへの対応を半強制的に手に入れることができました。だから、自分たちのように全国的に活動していく上では、良い経験だと捉えることもできるかなと思っています。

こんにゃく:しっかり会って話す場面と、遠くからでも参加できるオンラインの良いとこ取りを、収束後も続けていきたいと思います。

 

オンライン医ゼミの成功!

こんにゃくりんごさんが医学連の活動として、2020年に頑張ったことは何ですか?

りんご:医ゼミなしでは語れない!このコロナ禍でも医ゼミのバトンを絶たなかった、自分たちが必死になってつなぐことができた。コロナの影響で普段のサークルの活動や学校で会う頻度も減ってしまいましたが、医ゼミで学びたいという要求や全国の医療系学生と垣根を越えて話し合いたいという要求が、多くの学生にあったのだと思います。そういう要求を果たした医ゼミは初めてですし、それが無事に成功したことは医学連としては大きいことだと思っています。

こんにゃく:オンライン開催はかなり異例のことでしたが、そうした中でも「医ゼミ」という名前をなくさないために続けなければならなかったと思います。その中でも、今年ならではの企画、工夫したツール、司会・進行がしっかりされていました。

りんご:初めてのことが多いため、リハーサルを十分に行ってきましたね。医ゼミの引き継がれてきた「重み」というものを体現してくれていた感じがしました。この医ゼミですごいなと思ったのは、対面での医ゼミを経験していない1年生が、経験したことあるのか思うくらい、「来年はオフラインでやりたいですね」と自分たちが知っている医ゼミの魅力を語っていたことです。オンラインで開催してもこれまでやってきた魅力が伝わったんだなと感じ、そうした魅力を体現できた今年のオンライン医ゼミは成功だったと思います。

 

最近のリフレッシュ方法

こんにゃく:個人的なところでは、最近リフレッシュという点では何かやってますか?

りんご:やってます。コロナ禍になって、大人数でお酒を飲む・会食をするということができなくなりました。そこで1人で飲みに行くことが増えた。今まで1回も行ったことないところに入ってみて、飲食店などが大変な中で「どうしてその店を続けているのか」と聞いてみたときに、「AIやデジタル化が進んでいく中でも、食べる・飲むことはずっと残っていくと思う。そうした場所を提供していることにやりがいを感じている。」といったお話を聞くことができました。こうした、コロナの前には知らなかった価値観に出会えます。コロナならではの体験だなと思って、最近は1人でフラフラ飲みに行っていますね。

こんにゃく:楽しそう笑。今までそこまでやってこなかった事をする良い機会になりましたね。

りんご医学生さん提供

りんご:そんなお店で医学連とか自治活動の話をすると、「面白いね」と言って、向こうもこちらの話をすごく聞いてくれることがあります。そういったことも面白いですね。

こんにゃく:地道な医学連の周知をしている笑。

りんごこんにゃくさんのリフレッシュはどうですか?

こんにゃく:1人で川の近くを走りに行ったり、散歩をしています。普段、車で走っているとただの道は通り過ぎちゃいますけど、散歩していると景色や、「こういうお店あるんだ」ということもわかったりします。小中学校の周りは、こういう通学路だったなぁと懐かしんだりしています。

 

2021年の抱負

りんご:僕は今5年生ということで、学生最後の年になる予定です。自分が医学連の活動で変えられたこと、貢献できたことを振り返りつつ、最後この1年でしたいことを考えていました。自分が医学連に入ったきっかけは、声を上げる事の大切さを感じたからです。今まで声をあげなかったために変わらなかったこともありますが、声を上げることでお互いのギャップが埋まり、より良い方向に動く。これは素晴らしいことだと思います。全国から学生の声を集めつつ、どうしたら変われる提案ができたり、もっと大きなムーブメント起こせるかということを考えながらやっていきたいと思います。

こんにゃく:すごく重要ですね。医学連はいろんな活動をやっていますが、入試差別やコロナのことでも全国的にも取り上げられるようになってきています。でも、もっと医学生の心に響くようなことをしたい。医学連は、吸い上げた意見をもとに、どう捉えるかを考える。さらに、自分たちは厚労省・文科省・大学等と交渉している中で、その人たちの思いや考えというのも知っているわけです。その2つの視点を持っている私たちだからこそ考えられる事、もっと良い提案を生み出せるのではないかと思っていました。

りんご:その視点を幅広く広げることで、「それって当たり前じゃないよね」とか、「そこに問題点は本当にないのかな」ということに気がつけると思います。今ある現状の声を吸い上げて届けているだけではダメで、医学生一人ひとりにアプローチしていき、大きな動きを作ってひとつの方向に運んでいくこと(=大きな運動)、その支援、エンジンみたいなものに医学連がなれたら素敵なことなのかなと思って聞いていました。

 

りんごこんにゃくさんの抱負を聞いてもいいですか?

こんにゃく:医学連の役員として頑張りたいことは、「医学連ではこういう活動してるんだよ」とか、「一緒にやろうよ」ということを医学生に対してもっと広めていくことです。もともと役員になった当初は、広報をやっていましたが、最近は医ゼミの方で力を吸い取られてしまっていたので、今年は広報も頑張っていきたいです。個人としては、臨床実習を頑張っていきたいというのと、バストロンボーンを買いたいと思っています。

りんご:おー。大きいの?バスということは?

こんにゃく:大きいやつですね。

りんご:素人の発言でした笑。

こんにゃく医学生さん提供

こんにゃく:今もっているのはテナーバストロンボーンです。バストロンボーンは昔から欲しかったものです。トロンボーンを始めた当初から欲しかった。今年は部活で使うことが少なくて、貯金ができました。東京には在庫がいっぱいあったり吹き比べもできるので、東京に行けるようになったら買いに行こうと思っています。

 

 

失敗の経験

りんご:最後にこんにゃくさんに質問していいですか?どんなことでもいいですが、これまでに経験した大きな失敗、そしてそれを乗り切ったエピソードを聞かせてください。

こんにゃく:ちょうど今、受験期ですね。僕の大学受験のときのエピソードを話します。中学生の時から医学部を目指すと言っていて、高校も進学校でした。大学受験の時は、うちの家計的に私立の医学部は無理かなぁということで、国公立を考えていました。自宅近くの大学にオープンキャンパス行ったりするなかで、そこを最初に目指し、推薦入試があって受けたのですが、失敗しちゃいました。年内に合格が分かるというのはうちの大学ぐらいで、12月頭ぐらいに不合格通知が来ました。実は、当時、何の根拠もなくそこで受かっただろうという気になっていたんです。絶対やっちゃいけないですが笑。だから、1月にすぐセンター試験があるのに、合格発表までにあまり勉強していなかった。みんながすごく勉強しているはずの時期に全然していなかったし、落ちてやる気もなくなっている状況でした。一度は今の大学から志望を変えて頑張っていたけど、結局センター国語で失敗してしまいました。そこはセンター逃げ切り型だったので諦めました。かなりの大失敗でしたね。精神的に辛かったなぁ。でも、そこで駄目だったけど、頑張ったら今の大学医学部にも受かったという成功体験です。この成功体験があるから、今失敗しても死にさえしなければ頑張れるかなという今のスタンスがあります。頑張ればなんとでもなるよという受験生へのメッセージです。

りんご:いいですね、そうした成功体験からできる価値観。そうした思いでこれから1年間頑張っていきたいですね。

こんにゃく:受験生の皆さん、最後まであきらめずに頑張ってください!ぜひ、医学部に合格して、僕たちと一緒に活動していく人を待っています! #医学部受験 #受験生がんばれ

りんご:今日はありがとうございました。

こんにゃく:ありがとうございました。

書記長インタビュー

こんにちは! 今年度から医学連の中執役員を務めている、K2です。 6月14日の医学連大会で37期の書記長として選出された伊東元親さん(信州大学医学部5年)の素顔に迫るべく、お話を伺いました。

 

 

―今年はstay homeの言葉通り家で過ごす時間も長めかなと思いますが、伊東さんはおうちでどのように過ごしていますか?

伊東:ごろごろしています。行かなきゃいけない時は外に行くけど、休みの日だったら10時、11時まで寝ていたい。ずっとYouTubeやNetflixを見ている日もあります。YouTubeでは、麻雀を見ます。麻雀をやるのはおじいちゃんに鍛えられていましたが、見るのも面白くて。戦略的なゲームで可能性が無限大なんだよね。

 

―合唱が趣味だと聞きましたが、どういうきっかけで始めたんですか?

伊東:合唱部は中三から始めました。中学の時はもともと科学部だったけど、エレクトーンをずっと小さい頃からやっていて音感は優れていました。スカウトされて合唱部に入り、高校・大学と続けています。

大学の合唱は、全学のサークルに入っていましたが、今はやっていません。でも、中学のOB・OGが集まった合唱団で歌っています。好きな曲はいっぱいあるけど、「旅立ちの日に」かな。あれを聞いて切ない気持ちになるのが好きです。「もうこの人と会えないんだ。」って。

 

―少し話が変わって、伊東さんは幅広い社会問題に関心を持っていると思いますが、最近のマイテーマは何ですか?

伊東:ずっと気になっているのは子どもの貧困のこと。かつて長野県では子供が受診する時に窓口でお金がかかり、月末にお金が返ってくるシステムでした。それだとお金がない家庭とか仕事が忙しくて日中には病院に行けない家庭は困ってしまいますよね。和田先生という医師が県の医師会など様々な所に呼びかけ窓口無料化を成し遂げました。医療に携わる者だからというのもあるけど、自分がこれまで不自由なく生活できていた一方で、高校や大学にも行けない子たちがいると言うのは衝撃でした。

 

―将来どういう医師になりたいですか?

伊東:SDHの視点を持ち、病院の外でも地域の助けになれる医療者を目指しています。貧困もいじめも病院の中からは見えにくいですよね。例えば、ある学校医の先生は、校長会や、教育委員会、学年主任の会に出て行き、「変わった子いませんか」「問題抱えていそうな子はいませんか」と言ってスクリーニングをして回り、DVとか経済的な問題がありそうな子がいれば、市の福祉委員会やNPOと連携して見守る体制を作っています。そういった先生なんかモデルになりそうだなぁと思っています。

↑書記長の似顔絵

 

―次に医学連の話に入っていきます。医学連の活動に関わった「原点」は何でしょうか?

伊東:医ゼミですね。もっと言うと「わらわら」が最初かな。高校の時からその名前は聞いていて、信州で学習しているサークルがあるらしいぞ、と。高校の間はずっと勉強しかしなかったし、もっと経済、政治、哲学、社会系のことを知りたいなぁと思っていました。わらわらに入ったんだけど、59群馬医ゼミは途中から参加したので、同期がみんな仲良くなっていて、ちょっと出遅れたと言う気持ちになりました。そこから、来年はもっとしっかり関わりたいと思っていたら、先輩から「一緒に実行委員会をやらないかと」言う声をかけてもらいました。実行委員会に入ったのが1年の冬、そうこうしているうちに自治会もやったほうがいいよと言われて、2年生から自治会も始めました。その中で書記局や役員もと言うことでやりたいことをバシバシ始めました。

 

―学習への関心から入っていき、自治会や中央執行委員会にも関わるようになったわけですね。

伊東:自治会をやっていく中で、医ゼミをやるのは自分たちだなぁと思うようになりました。どっちもやってこそなんぼだと思います。医ゼミの根底には自分たちで考えようねって言う自治の考え方があるということをみんなに感じて欲しいです。

 

―活動を始めた当時から今までずっと一貫して大事にしているところはありますか?

伊東:足並みをそろえることです。自分は浄化をするのが得意だと思います。同期とかの毒を少しずつちょっとずつ吸って、毒を少しずつ減らしていけるタイプ。周りの人とちょっとずつ話をして困っていることを聞き、考えをすり合わせてみんなで一緒に歩こうと言う気持ちは大事にしてきました。

 

―医学連の魅力はなんですか?

伊東:やっぱり社会を動かすことでしょう。制度が変わったとか、社会が動くって実感しにくいことかもしれないけど、相手と話してなるほどと思ってもらえたとか、新聞記者に取材してもらったとか、小さな一つ一つの会話もすごく社会を変えているなぁと思います。

 

―僕も医学連に誘われたころ、医学生の自治は自分たちのためにもなるし、医療をより良くすることを通して患者さんのためにもなるよと言われてなるほどと思いました。医学生が安心して勉強できるとか、医者が安心して生活と仕事を両立できると言う基盤がなければ、患者さんにより良い医療を提供することができなくなってしまいますよね。

伊東:患者の目線での例を出すんだったら、入試不正の事もそうだね。あれも医ゼミの中から話が盛り上がってLINEのグループができて、いろんな人が入って意見を交わし、声明文にしようとか会見をしようとなりました。社会全体の課題を自分の力で解決の方向に進めていける、少しずつ動かせるのはすごく楽しいんじゃないかな。勇気が出るよね。これ変わらないでしょって思いそうなことも、ちょっと変えられるんじゃないかって思える事はすごく大事ですね。

 

―伊東さんの働いている姿を見ていて、他の役員や全国の学生と繋がっている所はすごく印象的です。どこに気を配っていますか?

伊東:気にしているのは、相手の興味のあるポイントを引き出すことです。医ゼミに参加してくれる学生の中でも、もっと学習したいとか、医学生の友達を作りたいとか、他学部の人と仲良くなりたいとか、求めているものは違いますよね。全国の人に連絡を取る時も、医ゼミに来てください、自治会やりませんか、だけではどうしても響かなくて、あなたの大学の課題を解決できるかもしれませんよね?とか、相手のやりたいことを注意して活動につなげていく事は意識しています。

 

―コロナが流行って、学生生活にいろいろ影響が出ている。伊東さんのもとには全国の学生からすでに色々と声が届いていると思う。そういう声に医学連としてどう向き合っていきたいと思いますか?

伊東:難しいですね。困ったと言う声が100、200上がったとしても全部は解決できない。それでも全国の自治組織としてこれだけいろんなコネクションと発信手段を持っている医学連の真価を発揮し、医学生の利益を守る団体として、できるだけ多くの声に対して真摯に活動したいと考えています。全国の声は自分たちの状況ともリンクしていて、向き合うことで自分たちも救われる事がたくさんあるので、役員の中で同じ問題意識を持ってくれる人を増やして、みんなでその1人の声をもっと大きなものにしようよと言う姿勢が大事だと思っています。

 

―全国の医学生の皆さんに一言お願いします。

伊東:自治をしましょう!気づいていないだけで、結構理不尽なこととか、そのルール必要?と言う事はいっぱいあります。実は、自分たちで考えて決めていったらもうちょっと良くなるんじゃないか、と言う視点はとても大事ですね。ぜひ、「変わらないよー」「仕方がない」と言わずに、もうちょっと変えたいということがあれば伝えてほしいと思っています。

 

―医学生以外の読者にも一言お願いします!

伊東:声を上げましょう!社会の中で最も強く切実なのは当事者の声です。気づいてないかもしれないが、どの人も何かしらの当事者で何かしらの困っていることがあって、だからこそ現状をそのまま是とせずに、自分が当事者だと言う思いで発言・発信をしてほしいですね。どれぐらい働くのか、休みは、保障の制度は、とか。家庭の問題、女性の問題、地域の問題、学生の問題、その人の状況に合わせて無数に問題がある。それを当事者の視点でバンバン発信してほしいです。

 

―様々な思いが聞けて大満足です。ありがとうございました。

新委員長インタビュー

 皆さま、はじめまして!今年度から医学連で書記局員を務めています、Kです!

 6月14日(日)に開催された医学連大会にて、37期中央執行委員が選出され、新委員長に高橋亜実(弘前大学医学部5年)が選出されました。そこで、6月25日に委員長にインタビューを行ってきました!

 

―こんにちは。Kです。よろしくお願いします。

高橋 高橋亜実です。よろしくお願いします。

 

―高橋さんが会議を進めている姿を見て、すごく冷静でしっかりしている人物だなという第一印象を抱きました。高橋さんは自分の性格を人に伝えるとしたらなんて伝えますか?

高橋 男女の考え方って分かれると思いますが、自分は感情よりは論理を大切にするので男性的かもしれません。最近、論理性を突き詰めてせっかちになってきたと思うので、余裕をもって思考できるようになりたいです。

 

―医学連大会の中執報告の自己紹介で多趣味な方だなと思っていたので、論理的な部分が強いと聞いて意外に感じました。

高橋 就職してからも少しでも自分のやりたいことをできるように、趣味の幅を大学時代に広げたいと思っています。言われてみれば、趣味は自分の感覚を大事にしているかもしれません。大学に入る前からの趣味だと、漫画、アニメ、ピアノなど楽器。大学に入ってからは料理を自分でするようになったり、ハンドメイド、ソロキャンプ、友達との山登りとかをするようになりました。

 

―好きな漫画はなんですか?

高橋 高橋留美子の作品、『犬夜叉』は幼稚園の頃からずっと好きです。『めぞん一刻』という漫画も好きですね。

 

―どういう部分が好きなんですか?

高橋 『犬夜叉』はやっぱりちょっと気持ち悪い、おどろおどろしい部分も好きですし、物語のベースはありつつ王道のラブコメディーなところが好きです。キャラが立っています。『めぞん一刻』は、1つのボロアパートで生活する、そういう共同生活が好きです。ドタバタしつつ、最後の展開が感動的。本当に全部ひっくるめて好きですね。

 

―ハンドメイドではどういったものを作るんですか?

高橋 あみものでぬいぐるみを作ったりします。ピアスや刺繍もやってみたいです。

↑ あみものでつくったクマのぬいぐるみ

 

―ソロキャンプはいつから始めたんですか?

高橋 『ゆるキャン』というアニメの影響で去年から始めました。友達とも行ったりしますし、別のソロで来ている人と交流して一緒に飲んだりしておもしろいです。今後も続けていきたいと思っています。

 

ここからは医学連の話。

 

―医学連大会を終えてみてどうでしたか?

高橋 予定していたことがちゃんとうまくいって、一番はホッとしました。自治のあり方、合意形成の難しさをわかっている自治会の人たちが協力してくれたからこそ、初めてのオンライン開催でも上手くいったと思います。今回参加してくれた人には感謝しかないです。今回は色々な大学に参加してもらい、つながりも増えました。離れずにつながり続けて行きたいと思っています。交流会では色々な話を聞くことができ、つながりを絶やさずに課題を一つ一つクリアしていきたいという気持ちが大きくなりました。

 

―医学連の活動は大変なことも多いと思います。それでもなお活動を続け、代表を務めるに至った思いを聞かせてほしいです。

高橋 日頃から社会のことや大学の中のことに関して「なんでうまくいかないか、もっとうまくいくんじゃないか」と疑問に思い、憤り、なんとかしたいと思うことがあります。医学連にはなんとかしてほしいという声が集まってきます。それに対して仕事がきついとか辛い、見合わないと思ったことはないです。委員長をやろうと思ったのは今まで医学連の活動を三年間やってきた自負があったからです。今まで変えたいって思ってやってきたから、思いとしては強いものが自分の中にあります。だったら自分が成し遂げたい、引っ張っていく立場としてやってみたいと思いました。高校生の時から大きなことをまとめたりやってきたなかで、どうやったらうまくいくか、もっとメンバーとコミュニケーションを取れるか、スムーズに組織を動かせるかを考え工夫しながらやってきました。そうした自分の力を試してみたいという思いもあります。この一年間は腰を据えて医学連のことをやっていきたいと思っています。

 

―高橋さんがこの一年間で力を入れてやりたいことを教えてください。

高橋 コロナのことがあって状況が変わりました。今年やりたいことは、この状況で困っている学生の声をしっかり拾って要求したり届けることです。困っている学生をできるだけ減らしたいです。この状況だからこそ見えてきたものもあります。大学によっては学生の声をないがしろにしがちなところもあります。自治会がない大学では自治会が必要なんじゃないかという声も上がってきています。いま浮き彫りになった問題点をしっかり解決していきたいです。医ゼミは今まで現地開催でやってきましたが今年はオンライン開催になります。それをマイナスと捉えるのではなく、オンラインだからこそ色々な人に参加してもらえるというように、プラスに捉え、オンラインの強みを生かしていきたいです。今まで医ゼミの中で大切にされてきたものを大切にしながら、また来年もみんなで集まりたいねって思える医ゼミを作りたいと思っています。

 

―最後に、全国の医学生の皆さんに一言お願いします。

高橋 医学連委員長として全国の医学生の皆さんに伝えたいことは、「何でもいいから声を上げてください」ということです。大学の中では学生の立場が弱いところがあります。実習に出ると、先生の立場が強いと感じます。基礎や試験でも、学生がいいように扱われると感じることがあるかもしれません。そこで、自分の大学はこうだからとあきらめないで、声を上げてくれたら医学連として動きたいと思っています。医学連は学生一人一人の声から出発しているので、学生の声なしに勝手に行動することはできません。ですから学生の声をすごく求めています。声を上げてもらった分だけできる限りのことをしたいと考えています。ぜひ医学連に声を届けてください。

 

 高橋さんの人柄や医学連への思いを聞けたインタビューになり、個人的に嬉しかったです。高橋さんありがとうございました!次回は医学連書記長の伊東元親さんにインタビューをしたいと思います。お楽しみに!

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